利害対立

隣に巣食う戦国まのゆうかりん萌えの亀れな好きな友人が、「モベキマスとシャッフルデートの追加グッズをネット通販で買うけど、まいまい買う？」とこう申してきたので、まいまいは買うに決まっているぢゃまいかと応答したところ、「そういうと思って、すでにカゴに入れといた」という答えが返ってきたのです。
……持つべきはいい友人だと思った瞬間でした。
や、どうせ買うのですからそれはそれでいいとしまして、一応彼のディスプレイに表示されているカゴの中身をチェックしますと、何故かゆうかりんの写真の個数が「2」になっているのに気付き、はて、彼が買うのは当然として二つも買うのか、豪気だなぁと……思わない思わない。
何故にゆうかりんが二つになっているのかと問いただしますと、しれっと「買うでしょ？」とのたまいました。
いやいやいや、こちとらまいまいで手一杯でございます。
「そんなバカな！」と喚く彼をなだめつつ、個数を修正させていき、ついでにプッチモニVのライヴ写真セットのまいまい写真はすでに某所で手に入れたから買わなくていいよと削除を申し出ると、彼は再び「そんなバカな！」と叫び、こう続けました。
「それぢゃ、まのちゃんはどうするんだ？」と。
今まではまいまいがいるためにプッチモニのセットはこちらが買っていたので、余ったまのちゃんとなっきぃの写真は全て彼の手に渡っていただけにお金を出さなくてもいいなどという皮算用をしていたようです。
そんな彼のために、プッチモニの集合写真があるから買ってもいいけど、300円出してと交渉したところ、「その集合写真がもらえないなら600円出して自分で買うよ」となりまして、ぢゃ君が買いたまえと突き放しますと、「後生でございます」と頭を垂れるものの、いやいやその集合写真に写るまいまいのために買うのだからそれは渡せない、いやいやその集合写真のまのちゃんの脚が素晴らしいんだと、二人の利害が対立するのでありました。
グループ内の一推しが被らないのはそのグループのセット写真を買う上では大変メリットに成りうるわけですが、こういった集合写真は取り合いになってしまうのがデメリットでございます。
結局、600円出して彼が買うことになりました。どれだけまのちゃんの脚が見たいんだと思った瞬間。